口出しを防ぐには記録と共有が必要

親族からの意見に振り回されないためには、介護の実態を記録しておくことが役立ちます。通院回数、かかった費用、利用している介護サービス、親の状態、困っていることをメモしておくと、感情ではなく事実をもとに話し合えます。

介護する人が何に困っているのかを伝えないまま我慢していると、周囲は負担の大きさに気づきません。月に一度でもよいので、家族に状況を共有する機会を作ると、不要な誤解を減らしやすくなります。

意見を言う人には役割も持ってもらう

親族が介護方針に意見を出すなら、何らかの役割も持ってもらうことが大切です。施設の資料を集める、月に一度は通院に付き添う、費用の一部を負担する、ケアマネジャーとの面談に同席するなど、具体的な行動に落とし込みましょう。

「言うだけ」の状態が続くと、介護する人の不満は大きくなります。役割を持ってもらうことで、介護の現実を共有しやすくなります。

介護費用を家族任せにしない備えが必要

介護では、公的介護保険を使っても自己負担があります。サービス費用のほか、施設の食費や居住費、日用品代、通院交通費などもかかります。介護が長期化すれば、親の年金や預貯金だけで足りるのかという不安も出てきます。

この段階で確認したいのが、親世代と子世代の保険です。親が医療保険、がん保険、介護保障、死亡保障に加入していれば、入院や手術、所定の介護状態、万一のときに給付を受けられる可能性があります。

保険証券の場所を確認しておく

親がどの保険に入っているか分からないまま介護が始まると、請求できる保障を見落とすことがあります。保険会社名、契約者、被保険者、受取人、保障内容、保険証券の保管場所を確認しておきましょう。

介護をする人だけに負担を寄せないためには、親族の役割分担とお金の準備を切り離して考えないことが大切です。口出しされる前に、介護の現実と費用、保険の内容を見える形にしておくことが、介護する人を守る第一歩になります。

出典:厚生労働省 介護保険の解説/生命保険文化センター