預金だけで不安を感じる理由は円の価値にも関係する

預金残高が同じでも、物価が上がれば実質的なお金の価値は下がることがあります。

たとえば、以前よりも食品、日用品、電気代、ガソリン代が高くなれば、同じ生活を続けるために必要なお金は増えます。

このとき関係してくるのが円相場です。日本はエネルギーや食料品、原材料などを海外から輸入しています。そのため、円安になると、輸入にかかるコストが上がりやすくなります。

もちろん、物価上昇の原因は円相場だけではありません。原油価格、物流費、人件費、海外のインフレ、国内の需給など、さまざまな要因があります。

しかし、円相場は家計や企業活動に広く影響するため、50代以上がお金の置き場所を考えるうえでも知っておきたい指標です。

円相場とは?「1ドル=何円」で表される円の価値

円相場とは、円と外国通貨を交換するときの比率のことです。

ニュースでよく聞く「1ドル=150円」「1ドル=140円」といった表現は、米ドルと円の交換比率を示しています。

たとえば、1ドル=150円であれば、1ドルを手に入れるために150円が必要です。1ドル=130円であれば、1ドルを手に入れるために130円が必要です。

この数字を見ることで、円がドルに対して高いのか、安いのかを判断できます。

日本銀行は、外国為替市況の日次データを公表しており、ドル円やユーロ円などの為替相場を確認できます。(※2)ただし、実際に個人が銀行や両替所で外貨を買うときのレートは、手数料やスプレッドが含まれるため、市場レートと同じではありません。