年金生活に入ると、毎月の収入は大きく増えにくくなります。一方で、食費、光熱費、医療費、保険料などは下がるとは限りません。なかでも見直しの対象になりやすいのが、車にかかるお金です。車は便利ですが、乗る回数が少なくなっている場合、家計の負担になっていることがあります。

年金25万円以下の家計では固定費の見直しが重要

年金が月25万円以下だからといって、すぐに生活が苦しくなるとは限りません。持ち家か賃貸か、夫婦世帯か単身世帯か、住宅ローンが残っているかによって必要な生活費は変わります。ただし、年金生活では毎月の収入がある程度決まっているため、出費を放置しないことが大切です。

特に注意したいのは、一度契約したまま続いている固定費です。通信費、保険料、サブスク、車の維持費などは、毎月または毎年お金が出ていきます。現役時代は気にならなかった支出でも、年金生活では重く感じることがあります。

車はその代表例です。買い物、通院、家族の送迎などに使っている人にとっては欠かせない存在です。しかし、以前より運転する機会が減り、週に1回程度しか乗らない状態であれば、本当に所有し続ける必要があるのかを考える余地があります。

車を持つと発生する費用はガソリン代だけではない

車の費用というと、まずガソリン代を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、実際にはそれ以外にも多くの費用がかかります。自動車税、車検代、自賠責保険、任意保険、駐車場代、点検費用、タイヤ交換、オイル交換など、車を所有しているだけで必要になるお金があります。

乗らなくても発生するお金がある

車の維持費で見落としやすいのは、あまり乗らなくても発生する費用です。たとえば、自動車税や任意保険、駐車場代は、走行距離が少なくても基本的には発生します。車検も、一定期間ごとに必要です。つまり、車を動かす回数が減っても、所有している限り負担が続く費用があるということです。

年金生活では、こうした支出が家計の余裕を削ることがあります。月に換算すると数千円から数万円の差でも、年間では大きな金額になります。特に車検の時期には、まとまった支払いが必要になり、年金だけで生活している世帯には負担感が出やすくなります。

保険料や車検代は年齢とともに見直したい

任意保険は安心のために必要なものですが、補償内容が現在の使い方に合っているかは定期的に確認したいところです。通勤で毎日使っていた頃と、買い物や通院で短距離だけ使う今とでは、車の使い方が違うかもしれません。

また、車検や整備費用も年数が経つほど高くなることがあります。タイヤ、バッテリー、ブレーキ部品などの交換が重なると、車検代とは別に出費が増えることもあります。古い車を大切に乗ること自体は悪いことではありませんが、維持費が家計を圧迫しているなら、別の移動手段と比較する価値があります。