控除上限額の計算方法|3つの控除を理解しよう

控除上限額の仕組みをもう少し詳しく知りたい方のために、3つの控除それぞれの計算式を解説します。

所得税からの控除

計算式:(ふるさと納税額 – 2,000円) × 所得税率

所得税率は課税所得に応じて5%〜45%の7段階です。年収500万円(課税所得約250万円)の方であれば所得税率は10%なので、5万円の寄付に対する所得税からの控除額は(50,000円 – 2,000円)× 10% = 4,800円となります。

住民税からの控除(基本分)

計算式:(ふるさと納税額 – 2,000円) × 10%

住民税の基本分は、所得に関係なく一律10%が適用されます。5万円の寄付であれば(50,000円 – 2,000円)× 10% = 4,800円です。

住民税からの控除(特例分)

計算式:(ふるさと納税額 – 2,000円) ×(100% – 10% – 所得税率)

特例分が、ふるさと納税の控除のメイン部分です。所得税率10%の方が5万円寄付した場合、(50,000円 – 2,000円)×(100% – 10% – 10%)= 38,400円となります。

3つの合計は 4,800円 + 4,800円 + 38,400円 = 48,000円。つまり、5万円の寄付に対して48,000円が控除され、実質負担は2,000円ということです。

ただし、特例分には「住民税所得割額の20%」という上限があります。この上限を超えると、超過分は全額自己負担です。だからこそ、事前に控除上限額を把握しておくことが重要なんです。

シミュレーションツールの使い方と注意点

自分の控除上限額を正確に知るには、ふるさと納税サイトが提供するシミュレーションツールを活用しましょう。主要サイトのシミュレーションツールは無料で利用できます。

簡易シミュレーションと詳細シミュレーションの違い

シミュレーションツールには大きく分けて2種類あります。

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種類入力項目精度おすすめの人
簡易シミュレーション年収・家族構成のみやや粗い(誤差±1万円程度)まず目安を知りたい方
詳細シミュレーション源泉徴収票の全項目高い(誤差±数千円)正確な上限額を知りたい方

簡易シミュレーションは年収と家族構成を入力するだけなので、30秒もあれば結果が出ます。「だいたいの目安を知りたい」という段階ではこちらで十分です。

一方、詳細シミュレーションでは源泉徴収票に記載された各種控除額を入力します。住宅ローン控除や医療費控除、iDeCo(個人型確定拠出年金)の掛金なども反映されるため、より正確な上限額が算出できます。実際に寄付する前には、必ず詳細シミュレーションで確認することをおすすめします。


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シミュレーション利用時の3つの注意点・ふるさと納税の確定申告が必要な人・不要な人